発声クリニックの診察記録

2002年3月4日更新

2001年8月より、ボイストレーニングを受けることにしました。 初心に返って声を磨きたいと思っています。 少しでも習得できるようにメモを取ってみますが、上達ができるでしょうか。



2002年2月16日

1回目のレッスンのあと、何回かボイトレを受けたのだが、 忙しくしている間に更新できなかった。 もう忘却のかなたなので、最近のレッスンについて書きとめよう。

インフルエンザ明けで今ひとつ調子は良くなかったが、 せっかくのレッスンである。 気合を入れてと。

今日はまずロングトーンから。 Cくらいの高さで、ア、エ、イの母音を出してみる。 先生の見立てでは、「ア」の母音はしっかり響いており、「エ」「イ」となるに従って響かなくなる。 同じ様に発声するということと、 実際の身体(喉)の感覚を同じにするということを混同しているのが原因のようだ。

喉の力を抜いて声を出す。 発声練習の現場で普通に言われることである。 しかし、本当に全部の力を抜くときちんとした声は出ない。 私の場合、「イ」でやや喉を緊張させて声帯を絞り気味にするとき、 しっかり響く声が出ているようである。 喉を絞るといっても、声帯の周りの筋肉を緊張させるということで、 あまり力を入れすぎるとまったく高い音は出なくなる。 力のかけ具合と声の出と、微妙なバランス感覚が得られたのが今日の収穫である。

一通り声が出るようになったところで、曲を使って練習する。 半年後もまったく同じ曲をやっている。 というか、1曲を通して歌いこなせないのが今の実力である。 Asの音がきちんと出るのが3割あるかないかと言う現状から、 いつになったら7割になるのでしょうね。


2001年8月19日

レッスンの1回目。 まずは調べてきた歌詞の意味について確認する。 大体の意味は合っている模様だが、全部の言葉を辞書で調べているようではうまく行かんなあ。

意味の確認のあとは早速ボイストレーニングが始められた。 「ア」でドミソドソミドの音階で声を出す。 まだ午前中だからかうまく声が出ない。 Eの高さで裏返ってしまうような状態。 のども開かず声が安定しない。 どうやら無理に声を出そうとしているのがまずいらしい。

大きな声を出そうとしないこと。 そうアドバイスをもらって、再度「ア」で発声。 音が高くなるとどうしても閉まってしまうようだ。 ファルセットのつもりで出してみると、方向性のあった声になるようだ。 私自身はファルセットで頼りない声だが、響いてはいるようだ。 ファルセットで低いところまで降りてきて、また元の高さに戻ることにトライする。 ファルセットと表声をつなげようということだろう。 不安定ながらも少しずつ裏返らない声になってきたようだ。

ある程度母音を出したところで、曲を歌ってみる。 いきなりFの高さから始まるから、どうしてものどに力が入る。 「小さい声」を心がけると意外や意外、高い音が出るではないか。 少し感覚がつかめてきたか。 背中を丸めてお腹にあまり空気が入らないようにして歌ってみると、 さらに楽に声が出るようになる。 腹が締まって余分な力が抜けるようだ。

ふたたび普通の姿勢で歌う。 今度はだいぶん声が出てくる。 Asの高さでも楽にでることが不思議だったりする。 しかし「エ」「イ」の母音ではダメ。 今日は母音によるばらつきが大きい。

一通り歌ったところで今日のレッスンは終了。 今ひとつきっちりと歌えるようにはならなかった。 ただ、朝一番の悪い状態でもそれなりに声が出る状態には持っていくことができた。 これが今日の成果だろう。

声をきちんと出せるようになるには、 あまりに打率が低すぎる。 もっと確率を上げねば。 まあこれからの向上が楽しみではあるが(と理由付け)。



Kamimura Masatsugu (HOME: Akashi city, Hyogo)
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